圧電ソリューション

アコースティック データ リンク（ADL）は超音波を利用し、金属層を通じてデータとエネルギーを伝送します。圧電部品は電気信号を機械的振動に変換し、この機械的振動は音響波を励起します。この効果により、密閉された金属チャンバーやパイプの中からデバイスを識別したり、センサーデータを読み出したりすることが可能になります。

現在TDKで開発中のPiezoTapは、小型・薄型で高感度（高出力電圧）の圧電スイッチで、金属、プラスチック、ガラスなど幅広い材質の筐体に取り付け可能です。そのため、静電容量式タッチスイッチに比べ、水濡れの影響を受けにくいです。

TDKの新しいモジュールは、タイヤ回転の力を電力に変換し、電池レスのセンシング、車輪からのデータ収集と伝送を可能にします。

背景にある原理は、エネルギーハーベスティングと呼ばれ、エネルギーが圧電素子の振動から引き出されるプロセスです。タイヤの中に組み込まれたモジュールを作動するために、わずかな量のエネルギーが捕らえられ、蓄積されます。例えば、18” 径の車輪で65 mph で運転するとき、1つのモジュールにつき、1回転するたびに、およそ1 mWの電力が発電されます。

セラミックス粉体を準備するときにレシピを少し修正することにより、いわゆる反強誘電性 (AFE) の材料が形成されます。AFE 材料は、高エネルギー密度コンデンサにとって卓越しています。今日、CeraLink コンデンサは、パワー・エレクトロニクスの中で多くのアプリケーションの中で使用されています。2つの傑出した例は、CeraLink コンデンサが超小型の電子部品の設計を可能にする電気自動車、あるいは最適化された効率で動作する電力変換ステージによるSiC または GaN 技術に基づいた家庭用エネルギー貯蔵システムです。

特許CeraPlas 冷プラズマ源は、積層ローゼン型圧電トランスとして設計されています。入力側は銅の内部電極をもつ積層構造を備えているのに対し、変圧器の出力側は一体構造です。その結果、運転が簡単で、非常にコンパクトな、非常に小型のプラズマ源を得ることができます。冷プラズマ源は技術的に非常に多目的に利用できますが、TDKは産業、医療、およびパーソナルケアのアプリケーションに焦点を当てています。