TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、温室効果ガス(以下、GHG)排出量のネットゼロ目標を策定し、これらの目標が、パリ協定に準じて「世界の気温上昇を産業革命前より1.5°Cに抑えることを目指す」ための科学的な根拠に基づく長期目標であるとして、国際的イニシアティブ「SBTi(Science Based Targets initiative)」によるSBT認定を取得したことを発表します。(2025年2月3日に認定取得)
NEOM McLaren Formula E チームは「To move racing forward」をテーマに、高いレベルの専門技術とともにモータースポーツにおける多くのイノベーションと実績を誇ります。一方、「創造によって文化、産業に貢献する」を社是とする当社は、現在EVおよびそのインフラの進化を積極的に支援しています。当社の製品は、日常で触れる多くのデバイスに中で使われており、見えないところで人々の生活を下支えしています。世界の大手OEMおよびTier-1サプライヤーの戦略的なパートナーとして、世界各地の主要研究開発拠点から受動部品、センサ、電源、その他各モジュールやシステムを含む幅広い製品および技術を提供しています。
フォーミュラEは、未来の一般EV市場に影響を与える可能性を秘めた最先鋭のEV技術の実験場です。すでに当社の製品は 、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11からNEOM McLaren Formula E チームが使用するレーシングカー日産 e-4ORCE 05に採用されています。さらにマクラーレン レーシングには、F1シミュレーションゲームに特化した「McLaren Shadow」というプロのeスポーツチームがあります。 現在、当社はゲーム業界へも様々なテクノロジーや製品を提供しています。このマクラーレンとの技術的提携を、ゲーム分野においても推進していきます。
マクラーレン レーシングとの技術提携を通じ、TDKはそのテクノロジーをさらに磨き、EVおよびゲーム領域の進化に貢献していきます。当社 の長期ビジョン「TDK Transformation」において「Accelerating transformation for a sustainable future」は重要なメッセージであり、サステナビリティやテクノロジー、イノベーションを重視するグローバル企業としてのコミットメントです。当社はグローバルリーダーを目指し、人々の日常生活を豊かにする未来のテクノロジーを可能にするべく、情熱をもって取り組んでいます。
マクラーレン レーシングCEOザック・ブラウンのコメント 「TDKとマクラーレン レーシングは、テクノロジーのイノベーションによって常に限界を超えて挑戦し続ける2つのブランドです。 このパートナーシップを通じ、両者が互いにモータースポーツと自動車産業での洞察と学びを共有することで、その技術革新の旅をさらに加速させて行くことを嬉しく思います。これからのフォーミュラEシーズン、そしてF1 Sim Racing チームも同様に、TDKとレースを共にすることを楽しみにしています。」
TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、スピントロニクス技術を用いた超低消費電力のニューロモルフィック素子、スピンメモリスタを開発したことを発表します。スピンメモリスタがニューロモルフィックデバイスの基本素子として機能することをフランスの原子力・代替エネルギー庁(Commissariat à l'énergie atomique et aux énergies alternatives:CEA)(以下、CEA)の協力を得て実証し、今後は実用化に向けて東北大学の国際集積エレクトロニクス研究開発センター(以下、東北大学)と連携していきます。消費電力を100分の1に低減できるニューロモルフィックデバイスの実用化を目指し、産学官の国際連携で開発を推進します。
CEAからのコメント Senior Fellow Dr. Marc Duranton 「TDKとCEAの相乗効果は顕著であり、互いの専門知識が補完し合うことで、非常に創造的かつ建設的な協力関係が育まれています。この研究パートナーシップは、現代のAIアプリケーションの需要の高まりに応え、より持続可能で信頼性が高く、非常に効率的なソリューションの開発という新たな分野を開拓しています。」