TDK Electronics

RoHS II:よくある質問集

ここに記載されている内容はすべて、エプコスが製造した電子部品のみに関するものです。

1. まだROHS IIIはないのですか?

ありません。現在、RoHS 3はありません。指令2011/65/EUは、指令(EU)2015/863によって改正されても引き続きRoHS 2と呼ばれます。

欧州委員会は、改訂を予定しており、それはRoHS 3のもとで有効となりますが、これは2022/2023年になると考えられます。

2. 部材には、RoHS指令が適用されますか?

2019年7月22日以降、電気・電子装置(「EEE」)のすべてのカテゴリーにこの指令が適用されます。

指令2011/65/EUは、パッシブな部材には直接適用されません。それは、完成した製品内の物質の割合いおよび制限に関係するものであり、その個々の構成要素には間接的にのみ関係します。TDK Electronicsは、この指令が関係する製品で使用される部材を製造しています。

現在提供中の部品のうちRoHSに適合しているものは、当社のTDK Electronics製品についてのRoHS情報に記載されています。掲載先: www.tdk-electronics.tdk.com/rohs.

3. RoHS II規制で最近改正されたのは何ですか?

RoHS IIは、電気・電子装置(EEE)の製造者に関する多数の改正を含んでいます。RoHS Iとの主な違いは以下の通りです:

1. 適用範囲

RoHS IIは、電気・電子装置(EEE)、ケーブル、および代替部品への2019年7月22日時点での完全な適合性に関する要件の段階的拡大を包括しています。

RoHS IIは、「均質物質」といった重要な概念(第3条)を説明しています。

2. 新規物質の禁止

委員会は、定期的に制限物質リストの見直しを実施しています。

3. 例外

RoHS IIには、例外の認可、更新、および削除についての明白で透明性のある規則が含まれています。

4. 他のEU法規との連関性

RoHS IIは、New Legislative Framework(新しい法的枠組み)の一部であり、それによって、CEマーキングおよび適合宣言(調和規格EN 50581を含む)を対象とします。

4. RoHS 6」と「RoHS 10」の違いは何ですか?

2015年3月31日には、代表指令(EU)2015/863が従来の以下の6物質:

  • 鉛(Pb)
  • 水銀(Hg)
  • カドミウム(Cd)
  • 六価クロム(Cr VI)
  • ポリ臭化ビフェニル(PBB)
  • ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)
  • への制限(「RoHS 6」)をさらに以下の4物質へ拡大して合計10としました(「RoHS 10」)
  • フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(DEHP)
  • フタル酸ベンジルブチル(BBP)
  • フタル酸ジブチル(DBP)
  • フタル酸ジイソブチル(DIBP)

5. RoHS例外とは何ですか?

特定の装置群、応用、部材、および材料に対して若干の例外規則があります。こられの特殊ケースに対しては、より高い限界値が適用されます。

例外の正確なリストは、指令2011/65/EUの第4条の付録IIIおよび付録IVに記載されています。

それらの例外は、すべて期限付きですが、部分的にはEU委員会への適切な申請によって延長または変更されることがあります。

6. RoHS例外の期限切れが迫っている場合、何が起こります?

RoHS例外は、延長申請が提出されない、またはすべての延長申請が却下された場合に初めて終了します。

申請は、例外が期限切れになる18ヶ月前までに委員会に提出する必要があります。

RoHs指令第5条第5項第3文に従って、更新を申請された例外は、期限切れ以降も、委員会がその申請を決定するまで有効です。

さらに、期限内に申請が提出された場合、更新申請が却下されるとRoHs指令第5条第6項は、決定の日付以降12ヶ月以上18か月以下のさらなる移行期限を認めます。

申請が行われた場合、それぞれの例外規則に対して新たな期限切れ日付が決定されます。

7. RoHSとCE標示の関係はどのようになりますか?

RoHS IIの適用範囲に入る装置に対しては、2011年以降、RoHS指令の順守がCEマークの表示許可の前提となっています。RoHS指令の順守は、EU適合宣言で確認されている必要があります。

8. EUへの装置の販売がない場合もRoHSが適用されますか?

RoHS指令は、だれが上市するか否かに関わらず、EU内で上市されるすべての電気・電子装置に適用されます。

9. RoHSとREACHとの違いは何ですか?

REACHは、広範な適用対象を持つ法規であり、化学物質のライフサイクル全体にわたってそれとの関係性の中で生ずるリスクを規制するものですが、一方、RoHSは、電気・電子装置中の危険物質に的を絞った製品特有の法規です。

REACHは、RoHSの適用範囲に入る電気・電子装置の中に存在する物質を含めてすべての物質(混合物または製品に含有される)に適用されます。

RoHSは、電気・電子装置を上市するための条件の決定において、人間および環境の曝露に対するポテンシャルが、製造プロセスよりも大きな廃棄物統制およびリサイクリングを考慮します。

その適用範囲は部分的に重複しますが、それらは相互に補完し合うように作られています。

10. どのRoHS II適合部材が、引き続き鉛を含有していますか?

現在提供中の部品のうち、引き続き鉛を含有し、かつRoHSに適合しているもの、およびどんな例外が適用可能かは、当社のTDK Electronicsの製品についてのRoHS情報に記載されています。掲載先: www.tdk-electronics.tdk.com/rohs

11. 鉛以外のRoHS関連物質を含むTDK Electronicsの部材はありますか?

水銀、カドミウムおよびその化合物、クロム酸塩、ポリ臭化ビフェニル(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル、特殊なオクタおよびペンタブロモジフェニルエーテル内、フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(DEHP)、フタル酸ベンジルブチル(BBP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジイソブチル(DIBP)の各要素は、法律の定める許容限界未満の僅少量でのみ含有が許されています。

12. RoHS II適合の認定パターンは使用できますか?

パターンは使用できます(RoHS IIおよびTDK Electronicsの鉛無含有製品に関する情報を参照)。

13. TDK Electronicsでは、RoHS II適合部材は特別に標示されていますか?

部材にはマーキングはなく、識別はデータコードによって可能です。製品がRoHS II適合である場合、納品は、書面およびバーコード・プロダクト・ラベル(Barcode Product Label, BPL)上にテキスト「RoHS compatible」で標示されています。

14. RoHS II適合性への変換の際に発注標識は変更されますか?

いいえ。

15. RoHS II適合部材での電気仕様は変更されますか?

いいえ。

16. 鉛禁止が実施されない可能性があるのは、どの部材においてですか?

すべての部材が、鉛無含有表面に置き換えられます。

17. TDK Electronicsが、RoHS II適合接続面を持つ部材を供給するのは、いつからですか?

鉛無含有のコンポーネントへの置き換えは、2001年に行われました。新規開発品は、鉛無含有表面で供給されます(RoHS IIおよびTDK Electronicsの鉛無含有製品に関する情報を参照)。

18. 接続表面は、どの物質でできていますか?

鉛無含有表面は通常、Sn100(純錫)で、ニッケルによる拡散防止とともにできています(特定の部材に対しては、他の被膜が使用されることもあります)。

19. RoHS II適合部材が求めるろう付け温度は高くなりますか?

鉛を使用するプロセスではプロセスに条件づけられた温度調整に帰結します。鉛を使用しないプロセスに対しては、使用されるろう付け材を理由として通常、新しい温度プロフィールを使用することになります。

20. 錫/鉛ろう付け材と鉛無含有のろう付け材との間での加工の違いはありますか?

鉛無含有のろう付け材は融点が高く、そのため、それに応じてろう付けプロフィールを調整する必要があります。これについての指摘は、例えばIEC Standard 60068-2-58に見られます。

21. 保管期間に関する制限はありますか?

保管耐性とろう付け作業に関する鉛無含有表面と鉛含有表面との違いは知られていません。保管期間は一般に、保管条件および環境影響(温度、湿度)に強く左右されます。

22. RoHS IIテーマについて、また製品関連の環境保護での現在の欧州立法についての問い合わせ先は、どこですか?

お問い合わせがあれば、お客様本来の販売パートナー(TDK販売事務所または配給業者)へご連絡ください。これらの業者は、お客様をサポートし、お問い合わせを必要に応じて当社内部の専門部署へ転送します。