フィルムコンデンサ
2018年10月9日
定格電圧を向上した高信頼性Y2コンデンサ
TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、EMI抑制用EPCOS MKP Y2コンデンサの新シリーズを発表します。
定格電圧300 V AC用に設計された従来のタイプと異なり、これらの新コンデンサは、350 V ACの定格電圧となります。B3203*シリーズの静電容量は、4.7 nFから1.2 µFの範囲です。過酷な環境条件下でも、本コンデンサは安定した静電容量値を維持します。IEC 60384-14:2013/AMD1:2016の認証を受け、「グレードIII 高耐湿性試験B」に分類されています。温度85 °C、相対湿度 85 %、動作電圧350 V ACの 高温高湿バイアス試験(THB試験)で検証されており、その条件において静電容量の低下率は10パーセント以下に規定されています。最大の動作温度は110 °Cです。
本コンデンサは、UL規格とEN規格で認証されており、AEC-Q200に準拠しています。静電容量に応じて、リード間隔15 mm(B32032*)、22.5 mm(B32033*)、27.5 mm(B32034*)、または37.5 mm(B32036*)でご利用になれます。ケースと封止エポキシ樹脂は、UL94 V-0に準拠しています。
新しいY2コンデンサの用途には、過酷な環境条件にさらされ、高い定格電圧が要求されるフィルタでのEMI抑制などがあり、太陽光発電インバータや車載用途での利用が挙げられます。
主な用途
- 太陽光発電インバータや車載用途での利用など、過酷な環境条件下でのEMI抑制
主な特長と利点
- 350 V ACに向上した定格電圧
- 4.7 nFから1.2 µFの幅広い静電容量範囲
- UL規格およびEN規格の認証