セラミックコンデンサ
2018年11月13日
Flexアセンブリ技術を用いたモジュラー方式のCeraLink
TDK株式会社は、Flexアセンブリ技術を用いたモジュラー方式のCeraLink FAタイプの投入により、実績のあるCeraLink®コンデンサのラインアップを拡張しました。この省スペース設計により、同じ端子上に2個、3個または10個の同一のコンデンサを並列に接続して、容量を増加させることが可能です。
新しいCeraLink FA タイプは、定格電圧500 V DC、700 V DC、および900 V DCが用意されています。定格容量は、電圧およびコンデンサの数によって0.5 µF~10 µFです。これらPLZT(ジルコン酸チタン酸鉛ランタン)セラミックコンデンサの1つの特徴は、150 °Cの高い許容動作温度です。FAタイプは、幅7.4 mm、高さ9.1 mmであり、長さ6.3 mm、9.3 mm、または30.3 mmです。小型サイズにも関わらず、リップル電流耐量は最大47 ARMSです。
並列スイッチングの大きな利点の1つは、0.1~1 MHzの高い周波数で10 mΩを大幅に下回る非常に低いESR値であることです。ESLの値も、最低3 nHと非常に低いです。CeraLinkコンデンサは、低い寄生効果により、GaNやSiCなど高速スイッチング半導体をベースとするコンバータ・トポロジーに理想的です。スイッチング時の電圧オーバシュートは、従来のコンデンサ技術よりはるかに低くなっています。また、CeraLinkコンデンサでは、サイズ、電流耐量、および耐熱温度に関わる特殊な要件にも簡単に対応できます。
主なアプリケーション
- 高速スイッチング・コンバータにおけるDCリンクまたはスナバコンデンサ
主な機能および利点
- 定格電圧: 500 V DC~900 V DC
- 容量: 0.5 µF~10 µF
- 低い寄生効果
- GaNやSiCなど高速スイッチング半導体をベースとするコンバータ・トポロジーに適切