TDK Electronics

インダクタ

2024年1月16日

車載A2B®用150℃対応インダクタの開発と量産

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  • 広い動作温度範囲 -55~+150℃に対応
  • 外部電極の導電性樹脂による機械的ストレスと熱衝撃に対する耐性向上
  • 同一ロット内におけるインダクタンス公差±8%を実現

TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、インダクタ「KLZ2012-Aシリーズ」(L2.0mm×W1.25mm×H1.25mm)を 開発し、2024年1月より量産を開始したことを発表します。本製品は、車載A2B用アプリケーションに使用される積層工法のインダクタです。

近年、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転技術などの急速な進化にともない、自動車には、カメラ、レーダー、LiDARなどさまざまなセンサが搭載され、電子機器は飛躍的に増加しています。また、音楽、動画などのマルチメディア再生、ナビゲーション、インターネット接続の車載インフォテイメントは車内にとどまらず、車外の機器とつながり連携しています。これらの多岐にわたる通信バスで構成されているケーブル・ハーネスの軽量化、ひいては自動車の燃費向上を目的とした技術がA2Bです。KLZ2012-Aシリーズは、高温環境下でのアプリケーションを考慮した150℃での動作環境に対応します。さらに外部電極の導電性樹脂で機械的ストレスと熱衝撃に対する耐性を向上させました。A2Bは差動信号インターフェイスのため、ノード間でのばらつきを抑制する必要があります。同一ロット内でのインダクタンス公差±8%以内を実現し、インダクタンスのバラツキから生じる高調波スプリアスの低減に寄与します。

今後は、インダクタンスの磁気飽和を改善したラインアップを拡充し、A2Bを用いた各種通信バスの市場ニーズに貢献して参ります。

特徴とアプリケーション

主な用途

  • 車載A2B用アプリケーション ex.)各種センサ、オーディオライン

主な特長と利点

  • 広い動作温度範囲 -55~+150℃に対応
  • 導電性樹脂による機械的ストレスと熱衝撃に対する耐性向上
  • 同一ロット内におけるインダクタンス公差±8%を実現

語彙集

  • A2B: アナログデバイスが開発した"Automotive Audio Bus"の略称。呼称はエーツービー。
  • 高調波スプリアス:基本波の整数倍の成分


主要データ

製品名

インダクタンス
[μH] @2MHz

直流抵抗
[Ω]

定格電流 Isat.1
[mA] max.

KLZ2012MHR3R3ATD69

3.3 ±20% *

0.20±30%

350

* 同一ロット内でのインダクタンス許容差は、センター値 ±8% で保証



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