インダクタ
2018年3月13日
車載用小型トランスポンダコイルTPLCシリーズの開発と量産
- 従来品と比較し体積比、実装面積比で30%小型化
- 小型化でも高感度24.73mV/μTを実現
- AEC-Q200準拠
TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、車載用トランスポンダコイルTPLC55シリーズ(外形寸法:長さ(L) 5.5 × 幅(W) 3.0 × 高さ(T) 3.0mm)を開発し、2018年3月より量産を開始したことを発表します。
自動車のタイヤ空気圧をモニタリングするTPMS(Tire Pressure Monitoring System)の装着義務が欧米を中心に法制化され、TPMSの需要は世界的に増加傾向にあります。本製品は主にこのTPMSで使用される低周波帯用のアンテナコイルとして使用されます。自動車の燃費向上に貢献するため、TPMSの軽量化、小型化が求められ、実装されるトランスポンダコイルもさらなる小型化が求められています。
具体的な市場ニーズとしては、従来のL寸法11mmから8mmへとさらなる小型形状が求められています。このニーズを満足させるために、今回のTPMC553030シリーズは非常に小型(L寸法:5.5mm)でありながら、高い特性を維持することを目的として開発されました。また、使用温度範囲は-40~+125℃の広い温度範囲を実現しており、車載での使用環境を満たしています。
TDKは今後とも、車載向け市場の幅広いニーズ応えるべく、独自の材料技術、構造設計を駆使し、製品ラインナップの拡大を図ってまいります。¬¬
主な用途
- タイヤ空気圧監視システム(TPMS)
主な特長と利点
- 従来品と比較して体積比、実装面積比で30%小型化
- 小型化でも高感度24.73mV/μTを実現
- AEC-Q200準拠
主な特性
製品名 | インダクタンス [mH]@125KHz | Q @125KHz | 直流抵抗 [Ω] |
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TPLC553030-592H | 5.89±3% | 35 min. | 70 max. |