TDK Electronics

コーポレート

2023年10月25日

TDKとLEM、TMRベースの次世代半導体型電流センサの開発で連携

 Bild_w_background_jp
  • TDKは磁気センサソリューションのリーディングカンパニーとして、EV、再生可能エネルギーおよび産業機器における電動化用途の製品ポートフォリオをさらに拡大
  • LEMは電流センサのリーディングカンパニーとして、自動車市場と産業機器市場にフォーカス
  • 電流センサの需要は、各種アプリケーションのさらなる電動化により急拡大

TDK株式会社(社長:齋藤 昇、以下「TDK」)とスイスに本社を置く電流センシングの大手であるLEM International SA(以下「LEM」)は、TMRベースの次世代半導体型電流センサの開発契約を締結しました。

半導体型電流センサは、自動車や産業機器市場の電動化において不可欠な部品です。TDKは、LEMの半導体型電流センサ向けにカスタム仕様のTMR素子を開発します。LEMは、このTMR素子をEVの車載充電器をはじめとする電動化のアプリケーションに半導体型電流センサに組み込みます。この連携により、LEMが高い専門性を持つ自動車および産業機器の2つの市場、特にエネルギーストレージ、モーター制御ドライブ、ソーラー・インバータなどの成長領域においても、TDKのTMR技術の市場での地位がさらに高まることが期待されます。TDKはEX、DX市場において、現在だけでなく将来のアプリケーションもサポートできる製品を提供することにより、磁気センサ市場でのポジションをさらに高めてまいります。

LEMは、TDKの磁気センサの精度およびノイズ制御を含む技術性能に加え、安定的な供給能力、車載品質、長く蓄積されたプロセス技術を評価し、TDKをパートナーに選びました。電流センサ市場は顧客のニーズが細分化されており、幅広い要求に効率よく適合できる製品が求められています。この市場に対してTDKとLEMは、より高速で精度が高く、ノイズを最小限に抑えた半導体型電流センサを開発するために連携します。 

TDKのセンサシステムズビジネスカンパニーのCEOである筒井隆雄は、次のように述べています。「TDKは業界をリードする磁気センサソリューションプロバイダーとして、今回のコラボレーションは非常に価値あるものと考えています。当社のTMR技術とLEMの電流計測に関するノウハウとの相乗効果により、電動化が求められる様々な市場に革新的な新製品を提供していきます。」

LEMのCEOであるFrank Rehfeld氏は、次のように述べています。「すでにLEMではTMRベースの次世代半導体型電流センサに関してお客様から高い評価を得ており、今回のコラボレーションのメリットを確信しています。前向きな市場からの反応、電動化の巨大な潮流、そしてTDKとLEMの多くの実績とノウハウによって、このコラボレーションを成功に導くでしょう」

近年、消費者の消費活動の変化や各国の脱炭素化の取り組みにより、世界の多くの地域で電動化が進み、欧州、アジアおよび北米ではインセンティブの拡大EVの販売が増加し、化石燃料の使用は減少しています。 Yole Développementは、TDKやLEMなどのキープレイヤーの活躍や、将来にわたり成長するアプリケーションによって磁気センサ市場が2027年に45億ドルに拡大すると予想しています。*

* 2022年時点(出典:Yole Développementの2022年版磁気センサレポート

特徴とアプリケーション

主な用途

  • 自動車
  • 産業機器 
  • EV
  • 車載充電器(オンボードチャージャー)
  • 自律型モビリティ

主な特徴と利点

  • ノイズの削減
  • 消費電力の削減
  • 感知速度の向上

語彙集

TMR
トンネル磁気抵抗効果




ご連絡方法

販売網 & 工場

当社の製品にご興味をお持ちの方は、世界各地にある当社の営業所の概要をご覧ください。

関連資料

製品の問い合せ

私たちのソリューションに興味がありますか?お気軽にお問い合わせください。私たちはあなたを助けるために喜んでいます。

関連資料

各種イベント

TDKのライブを体験しよう

関連資料

ソーシャルメディア

フォローしてください

LinkedIn Twitter