EMC対策製品
2024年7月9日
車載Ethernet 10BASE-T1S用コモンモードフィルタのラインアップ拡大と量産
- 業界初*、OPEN Alliance CMC test specificationライン間容量クラスIVを達成
- 巻線ワイヤーと金属端子のレーザー接合により高信頼性を実現
- AEC-Q200 Rev.D対応
TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、車載Ethernet通信 10BASE-T1S用コモンモードフィルタ 「ACT1210Eシリーズ」(L3.2mm×W2.5mm×H2.5mm)のラインアップを拡大し、2024年7月より量産を開始したことを発表します。
従来製品と比較してライン間容量を約30%低減したACT1210E-131-2P-TL00を新たに開発し、OPEN Alliance CMC test specification において、最もライン間容量が低いクラスIVを業界初で達成しました。10BASE-T1Sの通信回路には、コモンモードフィルタ以外の電子部品としてPHY、ESD対策部品等があり、それぞれ容量を持っています。合計容量が大きいほど信号波形が乱れ正常な通信を阻害するため、ユーザーは低容量を意識した部品選定することが不可欠となっています。本製品は独自の設計構造と最適材料の採用により、容量による信号波形の影響を抑えつつ、効果的にコモンモードノイズを除去します。 また、独自の高精度自動巻線技術により、安定した品質で高信頼性を実現しています。
当社は、現在主流のCAN/CAN-FD、Flex-Rayに加え、Ethernetでは通信速度100Mbpsの100BASE-T1用、1Gbpsの1000BASE-T1用等、車載通信用コモンモードフィルタのラインアップを豊富に取り揃えております。今後も車載通信用コモンモードフィルタの総合的な製品サービスの提供により、お客様の要求に応えてまいります。
*2024年7月現在、TDK調べ
特徴とアプリケーション
主な用途
- 車載Ethernet通信システム(10BASE-T1S
主な特長と利点
- 業界初*、OPEN Alliance CMC test specificationライン間容量クラスIVを達成
- 巻線ワイヤーと金属端子のレーザー接合により高信頼性を実現
- AEC-Q200 Rev.D対応
語彙集
OPEN Alliance CMC test specification : 車載Ethernet向けコモンモードフィルタの推奨特性を定めた規格
Ethernet:有線ローカルエリアネットワークの通信方式
主要データ
製品名 | インダクタンス [μH] at100KHz,100mV | 直流抵抗 [Ω]max. | 絶縁抵抗 [MΩ]min. | 定格電流DC [mA]max. | 定格電圧 DC[V]max. |
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ACT1210E-131-2P-TL00 | 130 + 50 % / -25% | 2.9 | 10 | 70 | 80 |