電波吸収体
2024年5月30日
バイオマスプラマーク取得、環境配慮型の電波吸収体を販売開始
- JBPA(一般社団法人日本バイオプラスチック協会)認証のバイオマスプラマークを取得
- バイオマテリアル素材を25wt%使用
- 従来品対比、CO2を13%削減
- 従来品対比、同等の性能を確保
TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、電波吸収体にバイオマス材料を25wt%使用した新製品IS-BPシリーズの販売を4月から開始したことを発表します。
ADASやADのミリ波レーダー、ワイヤレスやアンテナ通信などの評価は、外部の電波を遮断し、自身の電波の反射を防ぐように設計された電波暗室で行われます。当該製品は、電波暗室の壁や床などで使用される、電波を反射せずに吸収する特性を持ちます。
TDKの電波吸収体のIS-BPシリーズは、発泡ポリエチレンを基材とし、カーボンのオーム損失を利用した電波吸収体です。形状はピラミッド型で、使用する周波数範囲に応じて12cm、30cmの高さの製品があります。新製品の吸収性能は従来品と同等を確保しており、耐火性、強度、耐久性においても同等の性能を有しています。
TDKは、モビリティ、ICT、産業機器など幅広い用途でお客様とともに、持続可能な社会の実現に最大限貢献してまいります。この度TDKは、サプライチェーンパートナーの気候変動への取り組みに対する市場ニーズの高まりを受け、石油由来のポリエチレンに代わり、サトウキビ由来のバイオマスポリエチレンを25wt%以上配合した新製品を開発しました。このサステナブルな新製品は、一般社団法人日本バイオプラスチック協会(JBPA)の認証を受けており、従来品と比較してCO2排出量を13%削減する効果があります。
特徴とアプリケーション
主な用途
- アンテナや無線通信機器の評価、マイクロ波・電波暗室、AD/ADAS用ミリ波レーダーの評価、GHz帯以上のEMC測定
主な特長と利点
- バイオマス材料を用いた環境配慮型電波吸収体
- JBPA(一般社団法人日本バイオプラスチック協会)認証取得
- バイオマス材料を25wt%以上配合
- CO2排出量を従来品比13%削減可能
- 従来品と同等の性能と難燃性
主要データ
製品名 | 0.8 GHz | 1 GHz | 3 GHz | 5 GHz | 10 GHz | 30 GHz | 50 GHz | 110 GHz |
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IS-012A-BP | 20 | 20 | 30 | 40 | 55 | 55 | 55 | 50 |
IS-030A2-BP | 30 | 35 | 45 | 50 | 55 | 55 | 55 | 50 |