プラズマ・ジェネレータ
2018年11月13日
低温プラズマ向け小型CeraPlas HF素子
TDK株式会社(TSE:6762)は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)セラミック製でプラスチックハウジングにパッケージされた小型低温プラズマ・ジェネレータ素子CeraPlas™ HFを発表します。CeraPlas HFは、サイズがわずか47.3 mm x 20 mm x 20 mmであり、リードは、はんだ付けに適しています。他に特筆すべき特徴として、軽量、低消費電力、および低入力電圧が挙げられます。CeraPlas HFは、高電圧から保護するための特別な安全対策なしに簡単にプラズマシステムに組み込むことができます。新しいプラズマ・ジェネレータは、大気圧下で、空気を含めてさまざまなガスをイオン化できます。温度は、50 °C未満に抑えられるため、熱に弱い素材でも、プラズマで処理することができます。CeraPlasは、小型で低消費電力であるため、電池駆動で携帯端末化するのに理想的な技術です。
CeraPlasには、さまざまな用途があります。たとえば、プラスチックの表面処理に使用することで、インクの濡れ性や印刷性を向上させることが出来ます。さらに、オゾンの発生により、不快な匂いを除去できます。
TDKは、ジェネレータ本体以外にも評価キットを提供しており、この中には、CeraPlas HF素子に加え、プラズマ・ジェネレータをさまざまな環境で作動できる制御用電子部品が組み込まれています。
CeraPlas HF素子の実験室サンプルは、注文コードZ63000Z2910Z 1Z60で入手できます。評価キット(制御用電子部品込み)の注文番号は、Z63000Z2910Z 1Z61です。このキットは、CeraPlas素子を問題なく駆動させるための初期テストにおすすめします
主な用途
- 表面の活性化(例:プラスチックの場合は印刷適性が向上)
- 不快な匂いの除去
主な機能および利点
- 小型
- 低消費電力
- 低入力電圧(電池駆動可能)
- プラズマ温度:50 °C未満