ピエゾアクチュエータ
2019年10月29日
世界最薄クラス、圧電タイプのスピーカー「PiezoListen」のラインナップの拡大について
- 場所を選ばず設置できる世界最薄クラス*のスピーカー
- 低音域からの周波数特性を最適化
- TDK独自の圧電材料により高音圧を実現
- アプリケーションに合わせたラインナップ拡大
TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、圧電タイプの薄型スピーカー「PiezoListen™」のラインナップを拡大し、本年10月からサンプル出荷を開始します。
本製品は、従来の圧電スピーカーと比較し、低音域の出力を強化し、より広い音域の出力を実現しています。これは、TDK独自の積層技術と素材技術により薄型の高変位の圧電素子を開発したことで達成しました。
さらに、一般的に使用されている既存の電磁スピーカーと比較すると、このPiezoListenは世界最薄クラスの薄さ(約0.49mm)であるため、設置スペースを限定することなく取り付けることができ、また、フレキシブルな形状のため、多くのものを振動させて音を出すことができます。また、24VP-P以下の低電圧でも高い音圧を得ることができます。
今回は、各アプリケーションのニーズに合わせたラインナップの拡大として、ワイドレンジのスピーカー(使用周波数:400~20,000Hz)では、既存のPHUA3030-049B-00-000に加え、細長い形状のPHUA6630-076B-00-000を開発しました。
また、サウンドのポジションを自在に設計できるサウンドポジショニングのスピーカー(使用周波数:1000~20,000Hz)として、それぞれ形状が異なるPHUA2010-049B-00-000とPHUA3015-049B-00-000を新たに開発しました。
尚、今回追加した一般グレードの3品のサンプル出荷を本年10月から開始します。
映像コンテンツの4K、8Kへの進化に伴い、サウンドのマルチチャンネル化が進む中、お客様のアプリケーションのデザインとサウンドの進化に貢献してまいります。
* 2019年10月、TDK調べ。
主な用途
- テレビ、タブレット、ノートパソコンなどのスピーカー
- サラウンドシステムのポジショニングスピーカー
主な特長と利点
- あらゆるものから音を出す世界最薄クラスのスピーカー
- 厚み 約0.49mm
- 高音圧で広領域の周波数特性を実現
主要データ
型式 | 寸法 [mm] | 最大定格電圧 [VP-P] | 使用周波数 [Hz] | 使用温度範囲 [℃] | 用途 |
---|---|---|---|---|---|
PHUA2010-049B-00-000(New) | 20 x 10 x 0.49 | 24 | 1,000~20,000 | -10 ~ 60 | 一般グレード |
PHUA3015-049B-00-000(New) | 30 x 15 x 0.49 | 24 | 1,000~20,000 | -10 ~ 60 | 一般グレード |
PHUA3030-049B-00-000 | 30 x 30 x 0.49 | 24 | 400~20,000 | -10 ~ 60 | 一般グレード |
PHUA6630-076B-00-000(New) | 66 x 30 x 0.76 | 48 | 400~20,000 | -10 ~ 60 | 一般グレード |