2019年8月27日
フィルムコンデンサ: 高耐性DCリンク用コンデンサ
TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、DCリンク用EPCOSフィルムコンデンサのラインナップに高耐性のB3277*Mシリーズを新たに追加しました。
この新シリーズは、温度85 °C、相対湿度85%、定格電圧で1000時間のTHB(耐湿負荷)試験をクリアし、過酷な使用環境条件にも適していることが証明されています。
また、450 V DCから1600 V DCの定格電圧用に設計されており、0.33 µFから120 µFまでの静電容量を保有しています。リード線間隔は、電圧と静電容量に応じて、27.5 mm、37.5 mm、52.5 mm のタイプがあり、それぞれ2 端子品または 4 端子品の提供が可能です。定格電圧で動作温度85 °Cでの自己修復コンデンサの製品寿命は、50,000時間となります。最大動作温度は105 °Cです。
本シリーズは、欧州連合のRoHS指令(電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限)に準拠し、また、AEC-Q200認定を取得しています。代表的な用途としては、太陽光発電所用コンバータのDCリンクや産業用周波数変換器および電源装置などに最適です。
主な用途
- 太陽光発電所用コンバータのDCリンク
- 産業用電子機器向けの周波数変換器および電源装置
主な特長および利点
- 温度85 °C、相対湿度85%、定格電圧で1000時間のTHB試験に合格
- 450 V DCから1600 V DCの広い電圧レンジ
- 0.33 µFから120 µFの広い静電容量レンジ
- RoHS準拠
- AEC-Q200認定
製品の詳細情報は www.tdk-electronics.tdk.com/ja で参照できます。
TDK株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。2019年3月期の売上は約1兆3000億円で、従業員総数は全世界で約105,000人です。