TDK Electronics

MEMSセンサ

2025年6月25日

エネルギー市場向け高温対応クローズドループMEMS加速度センサのラインアップ拡充

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TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、TronicsブランドのAXO315®T0を開発し、MEMS慣性センサのラインアップを拡充しました。本製品は、エネルギー市場におけるMWD(掘削時計測)用の高温対応MEMS加速度センサであり、±14gの入力範囲とデジタルインターフェースを備えています。 

AXO315T0は、高いレベルの振動整流と動作衝撃耐性を備えた独自のクローズドループ型アーキテクチャを採用することにより、動作温度範囲-30°C150°Cでバイアス残差0.8mgを実現しています。これにより、高温にさらされる方向性掘削ツールの正確で継続的な傾斜測定を可能にします。 

過酷な環境での複雑な掘削作業において最大限の生産性を確保するために求められる厳しい信頼性制約に対応するため、広範な信頼性試験を実施することによりAXO315T0の認定を行いましたこの中には、165°Cでの1000時間以上の通電寿命試験、-55°C165°Cにおける温度サイクル試験、および高温振動試験(20g RMSランダム振動と50g正弦波スイープの組み合わせ)が含まれています。 

AXO315T0は、高温で1000時間使用した後も再校正なしで標準的なバイアスドリフトが1mg未満であり、従来のクオーツ型加速度センサに代わる低SWaPのデジタルセンサを提供しています。これにより、性能を損なうことなく高温で長時間動作できる新世代のMWDツールに貢献します 

AXO315T0センサと評価ボードは、サンプル提供およびお客様による評価にご利用いただけます。最大175°Cの動作温度に耐える新しい加速度センサにより、エネルギー市場向けのMEMSポートフォリオをさらに拡充していきます 

特徴とアプリケーション

主な用途 

  • Measurement while drilling (MWD) 

  • Logging While drilling (LWD) 

  • Directional drilling 

  • Wireline 

 主な特長と利点 

  • 温度:-30°C150°C 

  • バイアス残差(Bias residual error):0.8mg 

  • 通電寿命(Powered lifetime): >1000 hours @ 150°C 

  • Vibration rejection: 20 μg/g² 

  • Noise density: 10 μg/√Hz 

製品の詳細情報は www.tronics.tdk.com/inertial-sensors/axo315tで参照できます。 



TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。 独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で社会の変革に貢献してまいります。
当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池、ソフトウェアなどです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2025年3月期の売上は約2兆2,050億円、従業員総数は全世界で約105,000人です。


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TDK株式会社 広報部 電話 +81 3 6778-1055 連絡してください

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