TDK Electronics

セラミックコンデンサ

2017年3月23日

高定格電圧のCeraLink™

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TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、定格電圧900 V DC用に設計されたロープロファイル(LP)タイプを2種類発売し、CeraLink™シリーズのラインアップを拡大しました。この表面実装コンデンサの容量は0.25 μFで、それぞれ端子形状が異なります。L型端子を使用したB58031I9254M062タイプの寸法は10.84×7.85×4 mm、J型端子を使用したB58031U9254M062の寸法はわずか7.14×7.85×4 mmです。

これらの新しいコンデンサによって、500 V DC(1 μF)タイプ、700 V DC(0.5 μF)タイプを取りそろえた既存のLPポートフォリオがさらに充実しました。コンパクトなデザインで、なおかつ許容連続動作温度が150 ℃と高いため、すべてのLPタイプは、例えばスナバコンデンサとしてIGBTモジュールに直接埋め込むことも可能です。

PLZT(チタン酸ジルコン酸ランタン鉛)セラミックをベースにしたCeraLinkコンデンサのもう1つの特長は、寄生成分が極めて小さいことです。具体的に言えば、これらの部品の最小ESR値は12 mΩ、ESL値はわずか2.5 nHです。したがってこれらのコンデンサは、GaNやSiCといった高速スイッチング半導体を使用するコンバータに良く適合します。スイッチングの際の電圧オーバシュートとリンギングは、従来のコンデンサ技術よりも大幅に低くなっています。LPタイプのもう一つの特長は、定常状態でのリップル電流耐量が最大11.4 ARMSと高いことです。

より大きな静電容量が必要な場合は、ソルダピン端子タイプのCeraLinkを使用することが可能です。これは定格電圧500 Vまたは700 V DC用に設計されており、容量は20 μF(500 V DC)または10 μF(700 V DC)です。これらのタイプのESL値は、約3.5 nH(代表値)です。

主な用途

  • 高速スイッチングコンバータ

主な特長と利点

  • 定格電圧500 V DC、700 V DC、さらに900 V DCで使用可能
  • 低ESR(等価直列抵抗)、低ESL(等価直列インダクタンス)

主要特性

製品名定格電圧
[V DC]
ESR *
[mΩ]
ESL
[nH]
定格電流 (max.) **
[ARMS]
B58031I5105M062 (L-style)500122.511.4
B58031U5105M062 (J-style)500122.511.4
B58031I7504M062 (L-style)700292.57.1
B58031U7504M062 (J-style)700292.57.1
B58031I9254M062 (L-style)900452.55.1
B58031U9254M062 (J-style)900452.55.1

* 25 °C, 1 MHz ゼロ出力。自己発熱により、動作中のESRを最大80%まで大幅に低減。

** 100 kHz, TA = 85 °C



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