2017年11月21日
フェライト: 高周波用低損失フェライト材を開発
TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、高周波で損失が低いMnZnフェライトのPC200材を開発したことを発表します。これは、高速スイッチングパワー半導体、GaNで駆動する電源およびDC/DCコンバータ向けに開発されたものです。PC200材は駆動周波数が700 kHz~4 MHzで低損失であり、特に1.8 MHz~2 MHz、動作温度100 °Cで電力変換能力が最大になります。キュリー温度は250 °Cです。
PC200材は薄型トランスに適しており、ER、EFD、ELP、EQ、I、PQおよびRMコアが対応可能です。高周波において低損失のため、将来、大幅に小型化したトランスを設計出来、電源の効率も向上します。これにより大幅な省エネを実現出来ます。
主なアプリケーション
- 高速スイッチングパワー半導体、GaNで駆動する電源およびDC/DCコンバータのトランス
主な特長と利点
- 周波数700 kHz~4 MHzにおいて低損失;1.8 MHz~2 MHzで電力変換能力最大
製品の詳細情報は www.epcos.co.jp/ferritesで参照できます。
TDK株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、センサおよびセンサシステム、電源です。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。さらに、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス等も提供しています。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。2017年3月期の売上は約1兆1800億円で、従業員総数は全世界で約100,000人です。